2026年初クロハトットカラ☆短編☆ ※二次創作に興味がない方はそっと閉じてください。 ※広い心で読める方は、↓↓をクリックください。 とある平穏な日のハナシ by:星野美雪 ~~~~~~~~~~~~ 🌙小説はこちらをクリック🌙とある寒い日のこと。 カラハバルハは布団で寝込んでいた。 風邪をひき、熱に浮かされ、普段の軽口も出てこない。 少し湿った、星の大樹の若草色の髪の毛のすき間から、額に触れる。 いつもより、少しだけ温度が高い。 確認したのは、もう一人のカラハバルハ。 女神の箱庭では、クロハと名乗っている。 クロハの手は体温が低いため丁度いい冷たさのようで、 「気持ちいい…」 と、カラハがうわごとのように言っているのを(困った奴だな)という顔で見ていた。 数日前からこの箱庭では、雪が降り続いている。 彼らの故郷は、雪の降らない島々の連邦国家ウィンダス。 だからこの白い季節は彼らにとって、とても珍しい。 カラハは、空から降ってくる白い雪が綺麗だと言い、 部屋のバルコニーから雪を何時間も眺め、手で白く溶ける雪を集めては珍しがっている。 それも、純粋な興味と、博士の性が混じった物。 この雪で何かできないものかと、寒さを忘れて考えることに夢中になっていた。 クロハとシャントットはコタツに入ったまま、そんないつも通りのカラハを 「風邪ひきますわよ」 と、声をかけつつみていた。 ――それが、昨日の話。 ク「……油断したな」 カ「すみません~…あぁ、ごはん、作らないと…」 そう言って起き上がろうとするカラハ。 シ「あなたは寝ていなさいな!今日は特別も特別! このわたくしがつくって差し上げますわ」 カ&ク「え」 ク「いやまて。 私が、作ろう」 シ「あなたは看病をなさってて」 とてもやる気を見せている姿に、二人は何も言えず、任せることにした。 材料をとってくると、トットが自分の部屋に帰ってから数時間が過ぎた。 カラハがうとうとと眠りについている。 クロハは読みかけの本を静かに読んでいた。 外をみると雪はまだ降り続いている。 あぁ、白いな。 暖炉の火が心地いい。 全てが静寂に溶けて、至福の時間。 ――も、つかの間だった。 バターン! シ「栄養たっぷりのおかゆを作ってきましたわ!!」 奇妙な香りが、部屋中を満たし、異様な状態にカラハもまどろんでいた目が覚めた。 目の前には、紫色の湯気が見える、土なべが置かれた。 それはそれは、言葉では言い表せない何かだった。 カ「トット…こ、、これは?」 シ「栄養が付くように、ドラゴンの心臓と、 これこれこういう薬草類と、 これこれこういう素材が入ってますの 食べれば明日には、元気いっぱいですわ!」 とっても、とっても、とっても自信満々だ。 中に投入されている素材は新鮮さがわかる張りツヤ。 トットの手をみると少しだけ赤い。 この寒空の中、素材を調達したのだろう。 カ「うん………ありがとう、トット いただくね……」 彼女が見ていなければ食べない選択も出来ただろうが、 しっかりとみつめられていて、それを許さなかった。 カラハは心を決めて口に運び、仏の顔で食べている。(HPは瀕死だ) クロハは、憐みの顔でそれを眺めていた。 流石にこれは羨ましいとかの問題ではない。 (カラハよ、生きろ。)そう、心で呟いた。 矢先。 シ「あなたもご飯食べてないでしょう? そんな可哀想なあなたの分もありますのよ はい!どうぞですわ」 あ~~~…うん。そうだな。君はそうだ。 こういう時は気が利いて、優しいのだ。 これは私達だけに向けてくれるもの。 私達を想っての、純度100%の優しさなのだ。 ・・・・・・・・・・ 君は味見をしないのだな。 それが、自分たちに美味しく食べてもらうためという、斜め上の優しさというのも知っているが。 冥府の体になって、たいがいはレジストできるはずなのだが、 自身のHPがみるみる減っていくのを感じる。 呪いのスリップダメージだろうか。 そう、クロハは表情に出さず、内心悶絶しながら口に含んでいった。 チラリとカラハの方を向いた。 青白くなりつつもよく眠っている、というより、気を失っているな。 ・・・・・・ ク「トット、甘いもの ――君のお菓子が食べたい」 シ「あら、まだ食べたりないんですの?」 ク「甘いものは別腹だ、と、いうだろう」 きっと、アレも喜ぶ。 のどごしが良いものなど頼む」 否 ク「……いや、私が食べたいんだ」 シ「仕方がありませんわねえ。 このわたくしを台所に立たせるのですから、心して味わいなさいな!」 君のお菓子が食べたいという言葉に気をよくしたトットが 台所に向かっていった。 トットが手作りの(美味しく食べられる)菓子を作ってくれるのは、 実は我々だけだと言うことを知っている。 他の者は決して食べることがない。 我だけのものだ。 トットのお菓子はとても美味しいのも知っている。 なのに、なぜ、 料理を作らせると、ああなってしまうのか理解不能だ。 しかし、私達だけが見れる顔をされたら、食べるしかなくなる。 そんなことを思いながら温かいコタツで 読みかけの本を静かにめくっていった。 カラハは布団で寝ている。 トットは台所でカシャカシャと良い音を立てている。 やがて、優しく、甘い香りが部屋に漂いはじめて 満面の笑顔で、それを渡してくれるだろう。 それだけで、世にも恐ろしい料理など、帳消しになるというものだ。 雪は変わらず降りつもり静寂の銀世界。 ――今日もまた、時が流れる。 畳む ~~~~~fin~~~~~~~ *1/26:追加* ちょっと似た雰囲気のラフ描きを過去に描いていたようなので載せておきます♪ この時は3人のこんな雰囲気が好きって、セリフのない漫画を描きたかったんだと思う。 ☆オマケ漫画1をちょこっと動画にしたよ。 オマケ漫画1: オマケ漫画2: 初めて短編をアップしてみました。ドキドキです>< 新年初描きをしたかったのですが、仕事や色々でままならず、絵を考えていたら短編ができあがってしまった(*ノωノ) 元がプロットなので小説とは少し読み味が違うかもしれません。 (漫画のコマ割りが浮かぶような書き方になってます) ジャンルを知らなくても何となく雰囲気を感じる作りにしました(主観) 3人の日常を少しでもほんわり感じて頂ければ幸いです🌙❄️ いつか、漫画で描くぞー! ※このお話に出てくる3人の関係性はfurcationシリーズ をご覧ください。 なんぞございましたら、匿名一言メッセージ orお問合せ orエックス などへ頂けると今後の励みになります。 #ヴァナ学 #クロハトットカラ 2026.1.12(Mon) 22:32:41 ヴァナ学,読み物,小説 edit
※二次創作に興味がない方はそっと閉じてください。
※広い心で読める方は、↓↓をクリックください。
とある平穏な日のハナシ by:星野美雪
~~~~~~~~~~~~
とある寒い日のこと。
カラハバルハは布団で寝込んでいた。
風邪をひき、熱に浮かされ、普段の軽口も出てこない。
少し湿った、星の大樹の若草色の髪の毛のすき間から、額に触れる。
いつもより、少しだけ温度が高い。
確認したのは、もう一人のカラハバルハ。
女神の箱庭では、クロハと名乗っている。
クロハの手は体温が低いため丁度いい冷たさのようで、
「気持ちいい…」
と、カラハがうわごとのように言っているのを(困った奴だな)という顔で見ていた。
数日前からこの箱庭では、雪が降り続いている。
彼らの故郷は、雪の降らない島々の連邦国家ウィンダス。
だからこの白い季節は彼らにとって、とても珍しい。
カラハは、空から降ってくる白い雪が綺麗だと言い、
部屋のバルコニーから雪を何時間も眺め、手で白く溶ける雪を集めては珍しがっている。
それも、純粋な興味と、博士の性が混じった物。
この雪で何かできないものかと、寒さを忘れて考えることに夢中になっていた。
クロハとシャントットはコタツに入ったまま、そんないつも通りのカラハを
「風邪ひきますわよ」
と、声をかけつつみていた。
――それが、昨日の話。
ク「……油断したな」
カ「すみません~…あぁ、ごはん、作らないと…」
そう言って起き上がろうとするカラハ。
シ「あなたは寝ていなさいな!今日は特別も特別!
このわたくしがつくって差し上げますわ」
カ&ク「え」
ク「いやまて。
私が、作ろう」
シ「あなたは看病をなさってて」
とてもやる気を見せている姿に、二人は何も言えず、任せることにした。
材料をとってくると、トットが自分の部屋に帰ってから数時間が過ぎた。
カラハがうとうとと眠りについている。
クロハは読みかけの本を静かに読んでいた。
外をみると雪はまだ降り続いている。
あぁ、白いな。
暖炉の火が心地いい。
全てが静寂に溶けて、至福の時間。
――も、つかの間だった。
バターン!
シ「栄養たっぷりのおかゆを作ってきましたわ!!」
奇妙な香りが、部屋中を満たし、異様な状態にカラハもまどろんでいた目が覚めた。
目の前には、紫色の湯気が見える、土なべが置かれた。
それはそれは、言葉では言い表せない何かだった。
カ「トット…こ、、これは?」
シ「栄養が付くように、ドラゴンの心臓と、
これこれこういう薬草類と、
これこれこういう素材が入ってますの
食べれば明日には、元気いっぱいですわ!」
とっても、とっても、とっても自信満々だ。
中に投入されている素材は新鮮さがわかる張りツヤ。
トットの手をみると少しだけ赤い。
この寒空の中、素材を調達したのだろう。
カ「うん………ありがとう、トット
いただくね……」
彼女が見ていなければ食べない選択も出来ただろうが、
しっかりとみつめられていて、それを許さなかった。
カラハは心を決めて口に運び、仏の顔で食べている。(HPは瀕死だ)
クロハは、憐みの顔でそれを眺めていた。
流石にこれは羨ましいとかの問題ではない。
(カラハよ、生きろ。)そう、心で呟いた。
矢先。
シ「あなたもご飯食べてないでしょう?
そんな可哀想なあなたの分もありますのよ
はい!どうぞですわ」
あ~~~…うん。そうだな。君はそうだ。
こういう時は気が利いて、優しいのだ。
これは私達だけに向けてくれるもの。
私達を想っての、純度100%の優しさなのだ。
・・・・・・・・・・
君は味見をしないのだな。
それが、自分たちに美味しく食べてもらうためという、斜め上の優しさというのも知っているが。
冥府の体になって、たいがいはレジストできるはずなのだが、
自身のHPがみるみる減っていくのを感じる。
呪いのスリップダメージだろうか。
そう、クロハは表情に出さず、内心悶絶しながら口に含んでいった。
チラリとカラハの方を向いた。
青白くなりつつもよく眠っている、というより、気を失っているな。
・・・・・・
ク「トット、甘いもの
――君のお菓子が食べたい」
シ「あら、まだ食べたりないんですの?」
ク「甘いものは別腹だ、と、いうだろう」
きっと、アレも喜ぶ。
のどごしが良いものなど頼む」
否
ク「……いや、私が食べたいんだ」
シ「仕方がありませんわねえ。
このわたくしを台所に立たせるのですから、心して味わいなさいな!」
君のお菓子が食べたいという言葉に気をよくしたトットが
台所に向かっていった。
トットが手作りの(美味しく食べられる)菓子を作ってくれるのは、
実は我々だけだと言うことを知っている。
他の者は決して食べることがない。
我だけのものだ。
トットのお菓子はとても美味しいのも知っている。
なのに、なぜ、
料理を作らせると、ああなってしまうのか理解不能だ。
しかし、私達だけが見れる顔をされたら、食べるしかなくなる。
そんなことを思いながら温かいコタツで
読みかけの本を静かにめくっていった。
カラハは布団で寝ている。
トットは台所でカシャカシャと良い音を立てている。
やがて、優しく、甘い香りが部屋に漂いはじめて
満面の笑顔で、それを渡してくれるだろう。
それだけで、世にも恐ろしい料理など、帳消しになるというものだ。
雪は変わらず降りつもり静寂の銀世界。
――今日もまた、時が流れる。
畳む
~~~~~fin~~~~~~~
*1/26:追加*
ちょっと似た雰囲気のラフ描きを過去に描いていたようなので載せておきます♪
この時は3人のこんな雰囲気が好きって、セリフのない漫画を描きたかったんだと思う。
☆オマケ漫画1をちょこっと動画にしたよ。
オマケ漫画1:
オマケ漫画2:
初めて短編をアップしてみました。ドキドキです><
新年初描きをしたかったのですが、仕事や色々でままならず、絵を考えていたら短編ができあがってしまった(*ノωノ)
元がプロットなので小説とは少し読み味が違うかもしれません。
(漫画のコマ割りが浮かぶような書き方になってます)
ジャンルを知らなくても何となく雰囲気を感じる作りにしました(主観)
3人の日常を少しでもほんわり感じて頂ければ幸いです🌙❄️
いつか、漫画で描くぞー!
※このお話に出てくる3人の関係性はfurcationシリーズ をご覧ください。
なんぞございましたら、匿名一言メッセージ orお問合せ orエックス などへ頂けると今後の励みになります。
#ヴァナ学 #クロハトットカラ